COP(締約国会議)

COP(締約国会議)とは

COP(締約国会議)とは、Conference of the Partiesの略で、国際条約を締結した国々が政策決定を行う最高決定機関であり、特に気候変動に関するCOPは197か国・地域が参加する世界最大規模の環境会議として毎年開催されています。

国際協力の枠組みと発展の歴史

COPの歴史は1992年のリオデジャネイロ地球サミットに始まります。地球温暖化やオゾン層破壊などの環境問題が深刻化する中、「国連気候変動枠組条約(UNFCCC)」が1992年5月に採択され、1994年3月の発効翌年である1995年から毎年開催されるようになりました。2023年時点で197か国・地域が締結・参加する世界最大の気候変動に関する国際会議となっています。

COPでは単なる議論にとどまらず、具体的な国際的枠組みが策定されてきました。1997年のCOP3では先進国に温室効果ガス削減義務を課した「京都議定書」が、2015年のCOP21では途上国を含む全ての国に削減努力を求める「パリ協定」が採択され、気候変動対策の歴史的転換点となりました。

現在のCOPは約2週間にわたって開催され、各国政府代表に加えて学者、NGO、企業などの多様なステークホルダーが参加します。COP27では2022年11月6日から20日まで15日間開催され、ワールドリーダーズサミットから始まり閣僚級会合まで段階的に議論が進められました。温室効果ガス削減目標の設定、先進国から途上国への気候資金提供、技術移転、気候変動による損失と損害への対応など、地球規模の課題解決に向けた包括的な議論が行われています。

参考:
資源エネルギー庁|「COP(コップ)」とは?いったい何を話しあっているの?

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