社会的責任投資(SRI)

社会的責任投資(SRI)とは

社会的責任投資(SRI)とは、企業の財務情報だけでなく環境・社会・ガバナンスへの配慮を投資判断に組み込む投資手法で、持続可能な社会の実現と投資収益の両立を目指します。

SRIの歴史と発展

SRI(Socially Responsible Investment)の起源は1920年代のアメリカに遡ります。キリスト教会が資産運用の際、宗教的な価値観に反するタバコ、アルコール、ギャンブル、軍需産業への投資を避ける「ネガティブスクリーニング」を始めたことが発端とされています。

1960~70年代にはベトナム戦争反対やアパルトヘイト反対の観点から、ナパーム弾製造企業や南アフリカ進出企業への投資を避ける動きが広がりました。1990年代後半には「トリプルボトムライン」の概念が提唱され、問題企業を除外する「ネガティブスクリーニング」から、優れたCSR経営企業を積極的に選ぶ「ポジティブスクリーニング」へと発展しました。

日本では1999年に日興アセットマネジメントから「日興エコファンド」が発売されたのが始まりです。現在では国連が2006年に発表した責任投資原則(PRI)に基づき、ESG投資として世界的に拡大しています。NPO社会的責任投資フォーラムによると、2018年6月末時点で日本のSRI残高は7,072億円に達しており、持続可能な投資への関心は年々高まっています。

参考:
ウィキペディア-社会的責任投資

社会的責任投資(SRI)